- 筋トレのボリュームとは何か
- 筋肥大に適切なボリュームを設定するメリット
- 筋トレボリュームを設定するときの注意点
- 目的が筋肥大の時の筋トレのボリューム設定
栄養士 小野寺 巧(おのでらたくみ)
病院の管理栄養士兼マイプロテイン専属管理栄養士として活動中。また中・高のサッカー部への食トレアドバイス実施中。筋トレやダイエットをしている方が、ネットに出回る間違った栄養学を身につけて失敗しないように、正しい情報を発信していきたい。
コンテンツ
筋肥大には筋トレボリュームが必須!目安と中身を知ろう!
筋トレのボリュームは総負荷量とも言われますが、下の計算式で求めることが出来ます。
ボリューム(総負荷量) = 重量(kg) × レップ数(回) × セット数
例えば、50kgのベンチプレスを10回3セット行ったとすると、総負荷量は
ボリューム(総負荷量) = 50kg × 10回 × 3 = 1500
となります。ここで計算式をみてみると、3つの要素が関わっていることが分かります。
ひと括りにボリュームと言っても中身が違うのです!
極端な話ですが、ベンチプレス100kgを1回あげるのと、1kgを100回あげるのとでは計算上は同じボリュームですが、話が違って来ると思いませんか?
実は筋トレで得られる刺激は「物理的刺激」と「科学的刺激」の2種類があります。
物理的刺激と科学的刺激の違い!
- 物理的刺激:主に速筋を鍛え、瞬発力UPや筋肥大に関わる。陸上選手でいうと短距離選手
- 化学的刺激:主に遅筋を鍛え、筋持久力UPに関わる。陸上選手でいうと長距離選手
ボリュームの中身と筋肉への刺激が2種類あるとわかったところで、適切なボリュームを設定するメリットを見ていきましょう!
適切なボリュームを設定する意味は?
ボリュームはトレーニングの基本要素で、個人の目標や能力に合わせて設定します。適切なボリュームを持つトレーニングプランは、筋肥大、筋力向上、持久力向上などの目標を達成するための鍵です!以下で、ボリュームの重要性について見ていきましょう。
ボリュームを設定する際の注意点2つ!
-
体が慣れてしまう: 常に同じボリュームのトレーニングを行うと、筋肉は適応し、成長が停滞する可能性があります。ボリュームを変化させ、科学的刺激と物理的刺激を効果的に組み合わせることで、筋肉に新しい刺激を提供します。常に変化を取り入れることで、成果を最大化できます。
-
過度のボリューム: 過度のボリュームはOver Training Syndrome (OTS) と呼ばれる状態を引き起こす可能性があります。適切な休息とリカバリーが欠けると、逆効果となることがあるため、バランスを保つことが重要です。
【結論】筋肥大なら”重量&レップ数”にこだわろう
筋肥大が目的の場合に重要視すべきこと
筋肥大を目指す場合、ボリューム(特に重量とレップ数)を意識することは非常に重要です!ボリュームを徐々に大きくしていき、また体が慣れないようにボリュームを変化させて、筋肥大を実現しましょう!
例えば、前回ベンチプレスで100kgを5回挙げられたなら、今日は6回挙げてみる等、少しでいいのでボリュームを上げていくことが重要です!
-
ボリュームを徐々に大きくする:筋肥大を行うための原則として、「漸進性負荷原則」というものがあります。難しく聞こえますが、「昨日の筋トレよりボリューム大きくしていこう!」というものです。この原則を守り筋肥大していきましょう!
-
筋肉疲労の重要性: 筋肥大を促進するためには、筋肉を疲労させる必要があります。ボリュームを増加させることで、筋肉はより多くの仕事をこなし、その結果として疲労が蓄積し、成長が刺激されます。
-
多角的な刺激を提供: ボリュームを変化させることで、より効果的な刺激を提供することができます。体がボリュームに慣れることがなく、常に新鮮な刺激を提供することが出来ます!
ボリュームを意識して半年間筋トレした時の体の変化!
上の写真は半年間ボリュームをしっかりと意識して筋トレを行った時の体の変化です!!まるで別人ですね!
参考までにこの時に行っていた胸のトレーニングを紹介します。
1.バーベルベンチプレス 10回×5セット
2.インクラインダンベルベンチプレス 10回×5セット
3.ディップス 10回×5セット
4.ダンベルフライ 10回×5セット
5.ケーブルフライ 10回×5セット
2.5kgとかでもいいんです。少しでも良いから重くしたり、1回でも多くあげたり、友人に補助に入ってもらったりしながら、ボリュームを上げていきましょう。
また、体が刺激になれないようにするためにボリュームを変えてみろ!と言いましたが、行う種目の順番を変えてみるのも意外と効果的です!!
胸だといつもベンチプレスからやりがちだけど、ディップスからやってみるなどなど・・・。ぜひやってみて下さい!
ボリューム管理は絶対にやれ。やり方を紹介!
ボリュームを適切に管理するには、筋トレノートで日々のトレーニングの記録を作ることが重要です!普通のノートでもいいですが、慣れるまでは専用のノートを使ってみるのもいいかもしれません!
まとめ
ポイント
・ボリュームを考える時は、中身にこだわれ!!
・筋肥大なら徐々にボリュームを上げていくことを意識!物理的刺激と科学的刺激を組み合わせることも忘れずに!
・筋トレノートを付けて、自身のボリュームをしっかりと管理!
ひとえにボリュームと言っても、中身を紐解いていくと実態は十人十色です!何度も言いますがボリュームは中身が重要です!筋肥大が目的であれば、漸進性負荷原則を意識しながら昨日よりも重たいものを、体が同じ刺激に慣れないように科学的刺激も取り入れながら、昨日よりも高レップを挙げられるように頑張りましょう!
ボリュームを設定する際には、個々のトレーニング歴や、目標に合わせた適切な方法を見つけることが重要です。他の実践者の体験やアドバイスを参考にしながら、自身に合った設定を行いましょう。
こちらもCHECK
-
痩せ始める5つのサインはこれ!体重が落ちる前兆はこれだ!
この記事でわかること 痩せ始めた時に現れる前兆やサインがわかる! 痩せ始めのサインが現れるためにすることがわかる! ダイエットで大事なモチベーションを保つためにも痩せ始める前兆やサインを見逃さないよう ...
続きを見る
こちらもCHECK
-
ダイエット中、代謝が落ちた時のチートデイ!翌日の見た目と体重の変化がすごい!
この記事でわかること チートデイの効果 チートデイのやり方とタイミング 実際にチートデイをやった時の見た目と体重の変化の成功例 栄養士 小野寺 巧(おのでらたくみ) 病院の管理栄養士兼マイプロテイン専 ...
続きを見る